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第2回 大人も子どもも「上手にお金を使うための4つのステップ」

 「むだづかいはしない」、「お金は貯めなさい」といったお金に関するしつけは昔から言われてきましたが、お金を貯めていても実際に使う時に上手にお金が使えていないのでは意味がありません。「賢くお金が使える」ことではじめてお金は活かされるともいえます。大人にとっても子どもにとっても「上手にお金を使う」ための4つのポイントを紹介します。


①使う(買う)前にちょっと考える

 アメリカの小学校では、低学年の段階で、「ニーズ(needs)」と「ウォンツ(wants)」の違いを学びます。「ニーズ」とは必要な物、「ウォンツ」とは欲しい物です。つまり、お金を使う時は、その物やサービスが自分にとって「ニーズ」なのか、「ウォンツ」なのかを考えて「ニーズ」を優先させるべきだということを学ぶのです。実は、この2つの違いを理解し、使い分けることこそ、金銭教育のスタートともいえるのです。

 また、必要性の他には、自分の「欲しい」という気持ちがどれぐらいなのか考えてみることも大事です。「今日、これが欲しい」と思っても、時間の経過でこの欲しい気持ちも変化する場合があります。ですから、子どもが欲しがっているものを買い与える場合、すぐに買い与えるのではなく、子どもに考えさせる時間を与えましょう。買う前に、「しばらくがまんさせてみる」、やっぱり買いたいのであれば「自分でお金をためてみる」、「安くなるまで待つ」、「家族に相談して買う」というように、選択肢があり、子ども自身に考えさせることが重要です。


②買う場合には情報を集める

 今は情報社会ですから、物を購入する場合でもいろいろ情報を集め、比較検討してから購入するという習慣をつけさせましょう。


③買う時の注意  物を買う時は、その目的にあった予算をたてます。大人でもよくあるケースは、店頭で、「せっかく買うのでしたら、最新モデルがいいのでは」といったセールストークに乗せられて、つい予算オーバーの物を購入したものの、最新の機能など実際には必要もなく、もっと安いものでよかったというような場合があります。また、単純に安ければよいということでもありません。ちょっと高くても品質の良いものを大切に長く使うことも大事なことです。つまり、目的にあった品質、性能に合わせて予算をたてることがポイントです。


④買ったあとで  自分の買い物やお金の使い方に対して反省、評価をしてみましょう。「いい買い物ができた」時は○、「もっと比較検討して買ってもよかった」と思う時は△、「買わなければよかった」という時は×、といった具合に、おこづかい帳などに記録しておくとよいでしょう。人間は失敗という記憶を持つことで、次に失敗しないように行動するといいますので、特に失敗したという記憶はおおいに活かしたいものです。



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