今年1月のNHK放送の情報番組『あさイチ』でイマドキのこどもには、「お釣り」という概念が無いということが放送され話題となりました。 これは、元々2人のお子さんの母親で小学校講師でもある人が昨年SNSに投稿したものが発端です。小学校2年生の算数の授業で、「48円のガムと32円の飴を買います。100円出すとおつりはいくら?」という練習問題が教科書に記載されていたという。するとある児童が「おつりって何ですか?」と質問したのだとか。
また、私がファイナンシャルプランナーの資格取得講座の講師をしているときにも、受講生の主婦の方から、「いまどきのままごとって、ダミーのお金使わないのよ。」カードでピってやって支払うマネをするのにビックリしたという話しを聞くことがありました。
今、「ままごと」で検索してみると、「PayPay」と云って支払っている例もあるのだそうです。コロナ禍もあり、急速にキャッシュレス決済が普及しているなか、たしかに子供が「現金」そのものを見る機会が少なくなってきています。子供も小銭を持たず、SuicaやPASMOなどで買い物するのが日常だと、お釣りというものを貰う機会がなく、お釣りという意味がわからないというのも頷けます。
キャッシュレス化は現金でやりとりする場合と比べて、大幅に会計の時間が短縮されるので、今後とも益々、キャッシュレス比率は上昇して現金の支払い比率は下がっていくと思われます。
今までのように、現金のみの支払いを前提とした家計簿も、支払い方法がクレジット払い、Suica、PASMOなどのプリペイドカードやPayPay支払、銀行口座と連携させたデビット型iD決済、ポイントでの支払い等、いろいろな種類がある場合、それを正確に家計簿につけようとすると管理が大変複雑になってしまいます。そこで活用できそうなツールが、電子家計簿です。アプリによっては、各金融機関と連携して、全体の資産状況もわかり、あらかじめ毎月の予算をセットしておけば、今月このままだと予算をオーバーしそうになると「曇りマーク」や「雨マーク」で注意を喚起して、使い方に気を付けるよう仕向けてくれるものもあります。
電子家計簿アプリ、「マネーフォワード ME」を運用しているマネーフォワードが実施した『お金の意識調査2020』によると、アプリを使用することで家計改善を実感している人も多く、平均して月27,848円の収支改善を実感しているとのこと。お金の流れを見える化することによって家計改善につながっているようなので、導入を検討する価値は高そうです。
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