おこづかいを子どもに渡す時、現金で渡すというご家庭は多いでしょう。また、プリペイドカードの普及で、プリペイドカードを親がチャージしておこづかいとして渡しているというご家庭もあるようです。さらに、近い将来、スマホ決済サービスを活用するご家庭も増えてくるかもしれません。
スマホ決済は、スマホでバーコードやQRコードを使って決済をすることから、コード決済と呼ばれ、経済産業省の調査では、キャッシュレス決済額の内、コード決済額が占める比率が2018年の0.2%から2022年には、7.9%に上昇し、SuicaやPASMOなどの電子マネー決済額(6.1%)を抜いたそうです。スマホ決済は、決済時にポイントが付与され、サービスによってはポイントの還元率が高い場合もあり、チャージも銀行口座やクレジットカードをひもづけることで手間がかからず、登録手続きもクレジットカードのような審査もなく、サービスのアプリをダウンロードでできる等、メリットも多く、利用できる店舗が増えていることもあって、今後、スマホ決済の利用はますます伸びていくと思われます。
未成年の子どもがスマホ決済サービスを利用する場合、まずは、サービス利用のための登録手続きを、保護者が行う必要があります。また、チャージはどのように行うのかといえば、未成年の子はクレジットカードを利用できませんが、銀行口座にひもづけできるので、子どもの口座があれば、親がその口座に入金しておくことが可能です。また、親と子と同じ決済サービスを受けている場合、送金という機能(サービス会社によっては不可)を使って、親から子へ送金でチャージをすることもできます。
小学生のスマホ所有率もインターネット利用が増えている影響で、高学年になると一気に増加し、6年生では半数を超え、中学生になると8割以上の所有率となっているようです。先日、テレビで、親子参加のスマホ教室の様子が映し出されていましたが、その中で、スマホ決済も取り上げられていて、参加していた小学生の「ぜひ、スマホで買い物をしてみたい」という感想が印象的でした。
子ども単独でスマホ決済サービスを受けさせようというご家庭は少ないと思われますが、親世代でスマホ決済サービスの利用が進むと、子どもにもスマホ決済をさせようというご家庭も増えてくるものと思われます。キャッシュレス化が進み、おこづかいをスマホで渡す時代もすぐそこまでやって来ているのかもしれません。
小学生の子どもでも、プリペイドカードの利用でキャッシュレスをすでに体験しています。これからスマホ決済、さらに18歳になればクレジットカードを作る人も多く、ますますキャッシュレス社会に身をおくことになります。キャッシュレス社会で重要なことは、この「見えないお金」についてもしっかり管理するということです。「便利」「お得」に引きずられて、ついつい使い過ぎのないように、サービス利用の前に「お金の管理の重要性」を子どもに認識させることを忘れないようにしましょう。
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